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小泊出張所・現場施工情報

小泊地区水産流通基盤整備工事

 国内最大級の100トン型消波ブロックを陸上運搬し、海上据付する難易度が高い工事であり、特殊トレーラや大型起重機船の迅速な手配と気象・海象情報の的確な把握などにより、大幅に工期短縮を実現した工事です。
 高度な技術で創意工夫を重ねて地域社会に貢献して来たので、ここに報告します。

施工前

施工中

特殊トレーラによる100トン型消波ブロックの運搬
大型起重機船による100トン型消波ブロックの据付

完成後


高度技術・創意工夫・社会性等に関する実施状況】 

創意工夫 施工関係 1

 シーロックⅧ100t型製作時に於いて、自社製作の縦シュートを設置し、コンクリート投入口より型枠下面への打込面迄の高さを1.5m以下とした。
 又、コンクリート打設層毎に浮き足場を設置し、型枠の隅々迄バイブレーターによる締固め作業を行なった。
 バイブレーターによる締固め完了後、スページング器具「ピカコン」を使用してスページング作業を行ない、表面の気泡痕発生の減少に努めた。
自社製作の縦シュート使用
打込面までの高さを1.5m以下の確認
縦シュート使用によるコンクリート打設
縦シュート使用によるコンクリート打設(内部)
浮き足場使用によるコンクリート締固め作業
浮き足場使用によるスページング作業

創意工夫 施工関係 2

 「ブロック据付施工管理システム」で、起重機船やブロック等の吊荷位置をリアルタイムモニタリングするもので、据付位置は画面上で実座標上にプロットされ、履歴を記録しつつ吊荷・潜水士位置を把握できるので、効率的に高精度かつ安全な施工と施工管理ができた。

創意工夫 品質管理 3

 シーロックⅧ100t型製作時に於いて、型枠解体後の湿潤養生を行なう際、大型のブロックの為、通常の養生マットでは全体を覆う事は困難であった。
 そこで、大型ブロック専用の養生シート「コマシート」を使用し、型枠解体後のブロックに設置した。
 コマシートはクレーンにより吊下げブロック全体に被せる為、設置及び撤去作業が容易に行なえると共に、保温・保湿に優れている為、コマシート設置後に散水により湿潤養生を行ない品質を確保した。
養生シート(コマシート)設置状況
養生シート(コマシート)設置状況
散水による湿潤養生
散水による湿潤養生

創意工夫 品質管理 4

 シーロックⅧ100t型製作時に於いて、生コン車へ品質保持カバーを設置した。    
 夏期に於いて、断熱層が外気温を断熱しミキサードラム内の生コンクリートの温度上昇、冬期に於いては、断熱層が出荷時の生コンクリートの温度を保持し温度低下を抑制し品質管理を向上させる。

創意工夫 安全関係 5

 本工事では、クレーンを使用して行なう作業が多く、特に陸上のクレーン作業時に付いて、海からの強風に備え、地上での吹き流し及び、クローラークレーンブームに風速計を設置し、上空の風速も確認した。
 地上だけでは確認できない上空の風速も把握する事により、安全にクレーン作業を行なう事ができた。
吹き流しによる確認
クレーンブーム設置風速計による確認
運転席内での風速確認

創意工夫 安全関係 6

 本工事の施工箇所周辺には、通常の工事看板を設置した他に、のぼり旗や生コン打設用足場には、大型の横断幕(5400mm×900mm)を設置し、視覚による安全意識の向上に努めた。
 のぼり旗は、蛍光色で目立ち、風になびくほか、横断幕は大型で目立つ事から、現場に立入る作業員の目に留まり、注意喚起が効果的に行なわれた。
注意喚起用のぼり旗等の設置(小泊地区)
注意喚起用のぼり旗等の設置(小泊地区)
注意喚起用のぼり旗等の設置(下前地区)
生コン打設用足場に大型の横断幕を設置
生コン打設用足場に大型の横断幕を設置
生コン打設用足場に大型の横断幕を設置

創意工夫 安全関係 7

 本工事の現場事務所は、2階建てで設置(1F作業員休憩所,2F現場事務所)している為、アルミ製の階段を昇降する際の滑り止めとして、人工芝をステップ部に張り付け、雨天時に於ける滑り転倒防止に努めた。
昇降階段の滑り転倒防止措置(小泊地区)
昇降階段の滑り転倒防止措置(下前地区)

創意工夫 安全関係 8

 シーロックⅧ100t型製作時、バックホウやクローラークレーン等、重機旋回時に足場や作業員に接触する事故を未然に防止する為『重機安全ポール』を設置した。
 1mの長さで、強力マグネット付きの為、簡単に重機へ装着する事ができ、重機後方の接触防止には、効果的であった。
重機安全ポールの設置(クローラークレーン)
重機安全ポールの設置(バックホウ)
重機安全ポールの設置(クローラークレーン)

創意工夫 安全関係 9

 現場事務所に設置してある灯油タンクから万が一、油漏れ等が発生した場合、海や付近の排水路へ流出しない様、防油堤を設置し流出防止に努めた。
 又、現場で作業する重機の軽油、オイル等が誤って周辺土壌や海上に流出しない様に、油吸収材(油吸着マット)を備蓄した。
 軽油等の取扱いは、細心の注意で行なっているが、万が一にも「港湾工事からは、油の流出はさせない」という決意で、新規入場者教育に於いても設置の場所と主旨を全員へ周知している。
防油堤の設置(小泊地区)
防油堤の設置(下前地区)
油吸収材(油吸着マット)の備蓄

創意工夫 安全関係 10

 夏期作業に於いて作業員の熱中症を防止する上で、施工現場内のどこでも移動及び設置できる簡易休憩所を設けた。
 休憩所内にはWGBT計測器を設置し、何時でも現在の熱中症指数を確認する事ができる様にし、テーブルや椅子を配置する事により気軽にかつ快適に休憩できる様にした。
 又、万が一に備え、熱中症応急セットを常備し作業員の健康管理に努めた。
簡易休憩所の設置
WGBT計測器の設置
温度・湿度計の設置
バッテリー式冷蔵庫の設置
熱中症応急セットの常備
熱中症応急セットの常備

創意工夫 安全関係 11

  本工事の熱中症対策として、現場事務所及び作業員休憩所に商用電源を引き、エアコンを設置する事により快適な温度で休憩できる様にした。
 又、現場付近には、商店や自動販売機等が無い為、現場事務所に自動販売機を設置し、商品を低価格に設定して販売する事により気軽に水分補給を取る事ができた。

エアコンの設置
エアコンの設置
自動販売機の設置
低価格での提供

創意工夫 安全関係 12

  本工事は、昨今猛威を振るう新型コロナウィルス及びインフルエンザ対策として、現場事務所入口にマスク装着のお願い表示や、マスク提供、手洗い用に消毒液を設置し、ウイルスの除去に努めた。
 又、来場者には、検温を義務付け、当日の作業員の体温及び体調チェックを実施した。    
 現場事務所内は、常に換気し、飛沫防止パーテションを挟んでの打合せや、現場事務所は定期的に除菌スプレーを用いた掃除を実施する等、ウイルス対策を徹底した結果、当該工事従事者で新型コロナウィルス及びインフルエンザに感染する者は無し。

感染予防対策品の購入及び配布
飛沫防止パーテション設置
来場者の検温(非接触型)
マスク装着による打合せ
事務所内の定期的な除菌作業
マスク提供及び手洗い用に消毒液の設置

創意工夫 安全関係 13

 本工事の防犯対策として、現場事務所及び作業員休憩所に商用電源を引き、防犯カメラを設置した。
 防犯カメラにより24時間体制で、現場事務所及び周辺地域の防犯対策として活用した。

防犯カメラの設置
防犯カメラの設置
防犯カメラによる映像
防犯カメラ設置表示による警戒

創意工夫 安全関係 14

 本工事に於いて、万が一の災害に備えAED-3100(自動体外式除細動器)を現場事務所に設置し、初期の救命処置による救命率の向上に努める様にし、現場作業従事者が安心して作業ができる様、設置場所及び使用方法を周知した。
 又、現場周辺地域の方にもAED設置が分かる様、現場事務所入口には、AED設置事務所と表示した。

現場事務所設置表示
現場事務所設置表示
AED常備設置
AED常備設置

地域貢献 地域への貢献度 15

 ブロック製作ヤード及び現場事務所周辺を間伐材を使用した木製柵で囲い、周辺地域への調和を図った。
 木製柵は景観色(ダークブラウン)に塗装し、木製柵自体が周辺景観に融和し、風景の一部として、違和感なく存在し得る様な形状・色彩の工夫を行なった。
 木製柵には、地域住民へ注意喚起を促す看板を設置した。
 又、造花による花壇を設置し、工事現場の環境美化に努めた。

景観に配慮した木製枠の設置(現場事務所)
景観に配慮した木製枠の設置(ブロック製作ヤード)

造花による花壇の設置
注意喚起看板の設置

地域貢献 地域への貢献度 16

 青森県立五所川原農林高等学校の生徒達のインターンシップを実施しました。    
 インターシップを実施する事で、生徒に自己の職業適性や将来設計に付いて考えさせ、主体的な職業選択能力や職業意識の育成を図る事を目的としています。    
 今回は、シーロック100t型の製作から据付け迄の作業内容に付いて、生コン工場の説明及び見学会を実施しました。

工事内容の説明
シーロック100t型 見学
クローラクレーン350t吊
シーロック100t型 据付見学
生コン工場 見学
生コン工場 見学

地域貢献 地域への貢献度 17

 港湾道路脇の排水路に土砂が堆積し、排水機能を満足していない為、大雨が発生した場合は、付近住居への被害が発生する恐れがあった。
 そこで、住居付近の港湾道路約300m両脇の排水側溝の清掃を行なった。
 清掃により泥水が港湾内への拡散を防止する為、漁業協同組合と事前に打合せを行ない、汚濁防止フェンスを設置後に、清掃を行なった。
 側溝内は、土砂や草が多く堆積して居り、3日掛け清掃を行なった結果、本来の機能を満足できる状態となった。

清掃前
清掃前
清掃前
清掃前
汚濁防止フェンス設置
汚濁防止フェンス設置
清掃状況
清掃状況
清掃状況
清掃状況
清掃状況
清掃状況
清掃完了
清掃完了

地域貢献 地域への貢献度 18

 令和4年8月は青森県に記録的豪雨が観測され、下前地区に付いても甚大な被害があった。    
 下前漁港内の排水路より大量の土砂が流れ込み漁港内へ堆積した為、漁船の入港ができない状態となった。
 そこで、敷鉄板にて上部コンクリートを保護した後、バックホウ(ロングアーム)により堆積した土砂の撤去を行なった。
 幸いにも土砂の堆積範囲は、ロングアームで届く範囲内であり、現況復旧近く迄の土砂を撤去し、漁港内の復旧を行なった。
漁港内土砂の堆積
漁港内土砂の堆積
敷鉄板によりコンクリートを保護
土砂撤去状況
土砂撤去状況
土砂撤去積込状況

地域貢献 地域への貢献度 19

 令和4年8月に災害が発生し、十三漁港(脇元地区)に付いても甚大な被害があった。    
 西北地方水産事務所より応急対策の出動要請があり、崩落した法面の被害拡大を防ぐ為に、シート・土嚢を設置し雨水侵入対策を行なった。
 又、臨港道路に流出した土砂を、バックホウ・タイヤショベル等で土砂の撤去作業を行ない、速やかに道路を開放した。
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