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十川総合流域防災(国土強靭化)工事ICT活用研修会

十川総合流域防災(国土強靭化)工事

 令和8年7月31日(金)、十川総合流域防災(国土強靭化)工事に於いて、青森県西北県土整備事務所の皆様及び西北地区測量設計協会(13社)の皆様をお招きし、「現場研修会」を開催しました。
 本工事は、一級河川・十川の河川敷に於いて河道掘削を行ない、川幅を広げる事で洪水時の流下能力を向上させ、地域の安全を確保する事を目的とした治水事業です。
 近年、大雨や台風の影響により河川の水位が急激に上昇し、堤防を越えて氾濫する危険性が高まっていますが、氾濫が発生した場合、住宅や道路の浸水、交通麻痺、さらには土砂災害や家屋倒壊などの二次災害を引き起こす可能性があります。
 こうしたリスクを軽減し、地域住民の暮らしを守る為、河道掘削による流下能力の確保は極めて重要な取り組みであり、ICTを活用する事で従来よりも高精度・高効率な施工を実現しています。
 研修会では、ヘッドフォンスピーカーを使用し、参加者40人全員が説明を聞き取り易い環境を整えた上で、従来施工とICT施工の違い、ICT建設機械の特徴、3次元計測技術の活用などに付いて、実際の施工現場を見学しながら理解を深めて頂きました。
 青森県西北県土整備事務所の皆様及び西北地区測量設計協会の皆様には、貴重なお時間を割いて頂き、誠に有難うご座いました。
 ICT施工の取り組みや現場での工夫を直接ご覧頂き、大変有意義な時間となりました。
 今後共、地域の安全・安心を守る為、ICTを活用した施工技術の向上に努めてまいりますので、青森県西北県土整備事務所及び西北地区測量設計協会の皆様には、引き続きご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

 現場研修会の内容
  1.工事の概要
  2.ICT(情報通信技術)とは
  3.従来施工とICT施工の違い
  4.ICT建設機械を使用する施工の流れ
  5.従来の起工測量
  6.3次元起工測量に付いて(UAV:ドローン)
  7.3次元起工測量に付いて(TLS:レーザースキャナー)
  8.3次元設計データ作成に付いて
  9.GNSSアンテナ(固定局)の設置に付いて
  10.バックホウバケットの精度確認(キャリブレーション)
  11.ICT建設機械(バックホウ)による施工
  12.従来バックホウ施工とICTバックホウによる施工
  13.3次元出来形計測に付いて(1)
  14.従来の出来形計測(基準高)
  15.従来の出来形計測(幅)
  16.レーザースキャナーの出来形計測
  17.3次元出来形計測に付いて(2)
  18.3次元データの納品
  19.その他ICT技術(TS・GNSSを用いた盛土の締固め管理

 です。
SDGsとの関連性
・目標4:「質の高い教育をみんなに」
 (研修会・人材育成・技術継承)
 ・ 青森県西北県土整備事務所および測量設計協会13社を対象とした研修会
 ・ ICT施工の原理・特徴・運用方法を現場で学ぶ実践的教育
 ・ 従来施工との比較により、技術理解を深める教育機会を提供
 ・ 若手技術者への技術継承、地域の建設技術力向上に寄与

 →地域の技術者育成と建設DX人材の拡充に貢献

・目標8:「働きがいも経済成長も」
 (安全性向上・効率化・労働環境改善)
 ・ ICT施工により作業効率が向上し、作業負荷を軽減
 ・ 高精度な施工管理により手戻りを減らし、労働生産性を向上
 ・ UAV・TLSによる測量で危険箇所への立ち入りを減らし、安全性を向上
 ・ 技術革新により、働きがいのある職場環境を形成

・目標9:「産業と技術革新の基盤をつくろう」
 (ICT施工、3次元計測、デジタル化による建設DX)
 ・ UAV(ドローン)・TLS(レーザースキャナー)による3次元起工測量
 ・ GNSS固定局を用いた高精度位置情報の取得
 ・ ICT建設機械(バックホウ)による自動制御施工
 ・ 3次元設計データの作成・出来形管理・データ納品のデジタル化
 ・ 従来施工とICT施工の比較により、技術革新の効果を可視化

 →建設業のデジタル化・高度化を推進し、地域産業の技術基盤を強化

・目標11:「住み続けられるまちづくりを」
 (防災・減災、国土強靭化、地域の安全確保)
 ・ 河道掘削により洪水時の流下能力を向上させ、氾濫リスクを大幅に低減
 ・ 住宅・道路・公共施設の浸水被害を防ぎ、地域住民の生命・財産を守る
 ・ 大雨・台風による災害の頻発化に対し、持続的な防災インフラを整備
 ・ ICT施工により高精度な施工管理を実現し、災害に強い河川環境を構築

 →地域の安全・安心を守る治水事業そのものがSDGs11の中心的取り組み

・目標13:「気候変動に具体的な対策を」
 (気候変動による豪雨災害への適応策)
 ・ 気候変動に伴う豪雨・台風の増加に対し、河川の流下能力を強化
 ・ 氾濫・浸水・土砂災害などの二次災害を未然に防止
 ・ 災害発生時の地域社会への影響を最小化する「適応策」として機能
 ・ ICT施工により施工精度を高め、計画通りの治水効果を確保

 →気候変動リスクに対する実効性の高いインフラ整備

・目標17:「パートナーシップで目標を達成しよう」
 (行政・企業・地域の連携)
 ・ 青森県西北県土整備事務所と西北地区測量設計協会13社が参加
 ・ 行政・民間企業・地域が連携し、ICT施工の普及を推進
 ・ 研修会を通じて知識共有・技術交流を促進
 ・ 地域全体で防災力向上を図る協働体制を構築

・纏 め
 本工事及びICT活用研修会は、「防災・減災」「技術革新」「気候変動対策」「人材育成」「労働環境改善」「地域連携」の観点から、SDGsの複数の目標に貢献する取り組みで、地域の安全・安心を守る国土強靭化の推進と、建設DXによる技術革新を同時に実現する重要な取り組みです。
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